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PERSON
安倍晴明
安倍晴明
陰陽師
921-1005 · 享年 84歳
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生涯
921年頃、大阪・阿倍野付近に生まれたと伝わる。若くして陰陽道の大家・賀茂忠行に師事し、師の旅の供をしながら陰陽道の奥義を学んだという。師の子・保憲からもさらに深い秘伝を受け継ぎ、陰陽道を賀茂家から継承した事実上の後継者となった。960年頃から天文博士・大内記・主計頭・大膳大夫などを歴任し、朝廷の天体観測・暦の作成・式占・物怪調伏などを一手に担った。985年、円融院が病の際に呪詛を行う物の怪を調伏して名声を高め、以後、天皇・公卿から多くの依頼を受けた。986年の花山天皇の出家(退位)の際には、前兆を予言したと伝わる。また藤原道長の政治的台頭を支える陰陽師としても重用された。その神秘的な術については式神(鬼神)を使役し、夜の闇に蛍を纏わせ、陰陽師の中でも突出した霊力を持つとされた。「母が白狐(信太の森の葛の葉)」という出生伝説も後代に広まった。1005年に85歳前後で没した。
人物像
冷静沈着で知識が深く、式神を自在に操ったとされる。ライバルの蘆屋道満との術比べの逸話も有名。神秘的なカリスマ性と学術的な天文知識を兼備した稀有な人物。
歴史的意義
陰陽師のイメージを決定づけた象徴的存在。安倍晴明神社(大阪)・晴明神社(京都)に祀られる。映画・漫画・小説など現代の創作作品で最も人気のある平安時代の人物の一人。
逸話・エピソード
蘆屋道満との術比べ
謎の術師・蘆屋道満との術比べの逸話は後世の物語に多く描かれた。「箱の中に15個の蜜柑がある」という道満の占いに対し、晴明は「ネズミが15匹いる」と言い当てた(実際に道満が蜜柑をネズミに変えていた)とする伝説が有名。この種の超自然的な術比べの逸話は、晴明を陰陽師の代名詞として定着させる上で大きな役割を果たした。
式神を使役し一条戻橋に封じ込めた伝説
晴明は式神(使役する霊)を自在に操ったとされ、平安京・一条戻橋の下に式神を封じ込めておき、必要な時だけ呼び出したと伝わる。また、「人の姿を草木で作れる」「夜の闇に蛍の光を纏わせる」などの伝説も残る。現在の京都・晴明神社には一条戻橋の模型が展示されており、晴明の神秘的な伝説を今に伝えている。
─ 完 ─
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