信長に利用された最後の将軍——室町幕府最後の15代将軍の末路
足利義昭は兄・義輝が松永久秀らに暗殺された後、諸国を流浪して越前・朝倉義景のもとに身を寄せた。1568年、越前に下向してきた織田信長の支援で上洛を果たし、第15代室町将軍に就任した。しかし信長の傀儡として将軍権力を制限されることを嫌い、武田信玄・朝倉義景・浅井長政ら諸大名に「信長包囲網」を呼びかけた。1573年、信長による追放で室町幕府は事実上滅亡した(名目上は1588年まで将軍位を保持)。義昭は備後・毛利氏のもとに身を寄せ、「鞆幕府」と呼ばれる流浪の幕府を開いた。後に豊臣秀吉の仲介で赦免され上洛したが、実質的な権力は持てなかった。