生年不詳。風魔一族の五代目頭領で、代々後北条氏に仕えた乱波(忍者)集団の首領を務めた。北条氏政・氏直の時代に活躍し、ゲリラ戦術と夜襲を得意とした。『北条五代記』によれば、身の丈七尺二寸(約216cm)、筋骨隆々で牙が四本外に現れるという異形の巨漢として描かれている。風魔一族は200人の配下を率い、武田信玄の軍勢に対する夜襲作戦などで大きな戦果を挙げた。1590年の小田原征伐で北条氏が滅亡すると主家を失い、風魔一族は江戸周辺で盗賊に身を落としたとされる。その後、元甲州透破(武田の忍者)の裏切りにより捕縛され、処刑されたと伝わる(1603年説が有力)。実在を確実に証明する史料は少なく、伝説的な存在ではあるが、後北条氏の忍者運用を象徴する人物として知られている。