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PERSON
林芙美子
林芙美子
放浪記の作者・庶民の文豪
1903-1951 · 享年 48歳
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生涯
尾道・下関などを転々とした行商人の家庭に生まれ、貧しい幼少期を過ごした女流作家。「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」は「放浪記」の冒頭として知られる名文句。「放浪記」(1928-30年)は女給・女工・洗濯女など様々な職を転々とした自らの体験を元にした自伝的小説で、プロレタリア文学とは異なる独自の感性で庶民の生活を描いた。昭和初期に大ベストセラーとなった。戦時中は「従軍記者」として中国・マレーに渡り、戦争体験を記した「戦線」「北岸部隊」などの作品もある。戦後は「浮雲」(1950年)で戦後社会の荒廃と男女の関係を描き、不朽の名作と評される。48歳で急逝した。
人物像
自由奔放で生命力にあふれ、貧しい境遇に屈せずに書き続けた。「私は天才である」と自称するほどの強烈な自負心と、底辺の人々への共感と同情が共存した複雑な人物。
歴史的意義
「放浪記」「浮雲」は昭和文学の傑作として今も読まれる。森光子が主演した舞台「放浪記」は2000回以上の超ロングラン公演となり、林芙美子の名は昭和の文化遺産として継承されている。
逸話・エピソード
「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」——自伝的小説「放浪記」の誕生
林芙美子は1928年から文芸誌「女人芸術」に日記・随筆・詩を混在させた「放浪記」を連載し、1930年に単行本として出版した。女給・女工・洗濯女として貧しい生活を送りながら、男性作家に批判されながらも書き続けた自伝的文学は、プロレタリア文学の政治性とも異なる、個人の感情と生命力を全面に押し出した新しい文体を確立した。発表直後から大ベストセラーとなり、「放浪記」は日本文学史上最もポピュラーな作品の一つとなった。
─ 完 ─
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