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PERSON
北条師時
北条師時
十代執権
1275-1311 · 享年 36歳
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生涯
1275年生まれ。北条義時の曾孫にあたる北条氏傍流・名越流(なごえりゅう)の出身とされる。幼少期より評定衆などの幕府要職に就き、幕政の実務を担ってきた。1301年、北条貞時が酒色にふけり政務から遠のく中、第10代執権に就任した。しかし得宗家の総帥・貞時(得宗)は出家後も実権を握り続けており、師時の執権職は名目的なものに過ぎなかった。実際の幕政は内管領(ないかんれい)の長崎円喜・長崎高資ら得宗被官が主導した。師時はこうした構造的制約のもとで職務に励み、幕府内の秩序維持と行政の継続性を確保することに貢献した。1311年、九代執権・北条貞時が41歳で病没した同年に師時も世を去った。享年37歳。同年の二人の死は幕府の権力構造に新たな空白を生み、第11代執権として北条宗宣が就任する契機となった。短命であったが、得宗専制の最盛期において名目的な最高職を誠実に担い続けた人物である。
人物像
温厚で堅実な人物。実権を持つ貞時のもとで職務を忠実に果たした。
歴史的意義
貞時の専制下において執権の名目的な役割を担い、幕府統治の継続性を保った。
逸話・エピソード
貞時と師時——同年に逝った二人の執権
第10代執権・北条師時は、名目上の最高職に就きながら実権は九代執権・北条貞時(得宗)に握られるという複雑な立場に置かれた。師時は誠実に職務を果たし幕府の秩序を保ったが、1311年に37歳の若さで病没した。同年、貞時も41歳で世を去り、幕府は二度の執権を同時に失う事態となった。この権力の空白が幕府末期の混乱を加速させることになる。
─ 完 ─
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