1737年(元文2年)、第9代将軍・徳川家重の長男として生まれた。祖父・吉宗に溺愛され、その期待を一身に受けて育った。1760年に第10代将軍に就任。聡明で学問・文芸に秀でたが、特に将棋に没頭し、詰将棋の図式集『御撰象棊攷格』を刊行するほどであった。政治面では父・家重の遺言に従い田沼意次を側用人から老中に取り立てた。田沼は重商主義的な政策で幕府財政を立て直そうとしたが、賄賂政治が横行し「田沼時代」と呼ばれる腐敗の時代を招いた。家治は田沼に政務を任せきり、自らは将棋や絵画に没頭した。1786年に死去、享年50歳。