1960年9月、池田は所信表明演説で「10年以内に国民所得を2倍にする」との目標を発表。12月27日の閣議で「国民所得倍増計画」を決定した。経済学者・下村治の理論を基礎とし、年率7.2%の経済成長を10年間維持すれば実現可能と算出。当時の日本のGNPは1960年の13.2兆円から、計画達成目標の1970年には26.4兆円とされたが、実際には1967年、わずか7年で達成された。1970年のGNPは73.1兆円と、計画の2.8倍に達した。所得倍増計画は単なる数値目標ではなく、「経済成長で国民生活を豊かにする」という戦後日本の国家目標を明確化し、自民党長期政権の基盤となった。日本初のカラーテレビ普及、マイカー時代到来など、高度成長の具体像も池田時代に現れた。