character/[id]

PERSON
今川氏真
今川氏真
蹴鞠の名手・戦国を生き抜いた公家大名
1538-1615 · 享年 77歳
+ 推しに追加
家系図を見る
生涯
1538年、駿河・遠江・三河を支配する東海道最大の戦国大名・今川義元の嫡男として生まれた。1560年、父・義元が桶狭間の戦いで織田信長に討たれると家督を継いだ。しかし当時の氏真は政治・軍事よりも和歌・蹴鞠などの文化に傾倒しており、統治能力が問われた。1572年に武田信玄の侵攻を受けて駿河を失い、続いて遠江も徳川家康に奪われ、今川氏は事実上滅亡した。氏真は流浪の身となり、かつての仇敵・織田信長のもとへ身を寄せるなど波乱の人生を送った。しかし類まれな文化的才能と柔軟な処世術によって生き延び、1615年に77歳で天寿を全うした。蹴鞠の腕前は信長・家康にも称賛されたと伝わる。滅亡した大名の嫡男としては稀有な長寿を保ち、戦国の世を文化人として生き抜いた異色の人物として後世に語り継がれている。
人物像
文化・芸術への深い愛着を持ち、和歌・蹴鞠・連歌などに卓越した才能を発揮した。大名としての政治・軍事能力は乏しかったが、時代の変化に柔軟に対応し生き延びる知恵を持っていた。
歴史的意義
今川氏の滅亡後も生き続け、江戸時代初期まで文化人として活躍した。蹴鞠の家元・飛鳥井家とも深い関係を持ち、公家文化の継承に貢献した。戦国時代の敗者として珍しく天寿を全うした人物として知られる。
逸話・エピソード
桶狭間の後継者——父の仇を討てずに今川氏を滅ぼした凡庸な息子
今川氏真は桶狭間(1560年)で父・義元が討たれた後に今川家当主となったが、指導力を発揮できなかった。1568年、武田信玄・徳川家康が今川領に挟撃を加えると(甲相駿三国同盟の崩壊)、氏真はほぼ抵抗できずに逃げ続け、1569年に掛川城で家康に降伏した。ここに約150年続いた今川氏の実質的な支配が終わった。しかし氏真は蹴鞠(けまり)の名手として知られ、江戸時代初期まで長命を保ち、80歳で没したとされる。戦国の能力主義から見れば無能の烙印を押された人物だが、文化人としての才能は高かった。
─ 完 ─
📱
アプリで巡礼を楽しむ
App Store からダウンロード
T · O · K · U