1899年、大阪市北区此花町(現・天神橋筋)に医師・川端栄吉の長男として生まれた。2歳で父、3歳で母を、7歳で祖母、10歳で姉、15歳で祖父をすべて亡くし、孤児として育つ。茨木中学校を経て1917年第一高等学校に進み、1920年東京帝国大学英文科入学(後に国文科に転科、1924年卒業)。在学中の1921年、第六次『新思潮』を菊池寛の支援で創刊。1924年に横光利一らと『文芸時代』を創刊し新感覚派運動を主導した。1926年『伊豆の踊子』を発表、繊細な抒情で文壇の注目を集める。1935年から雑誌連載開始、1937年に第一部刊行された『雪国』は越後湯沢の温泉宿を舞台に芸者・駒子と無為徒食の男・島村の哀切な交流を描き、戦後1948年に完結した代表作となる。1949年『千羽鶴』、1949-54年『山の音』を発表、敗戦後の日本人の精神世界を見つめた。1968年12月10日、ストックホルムで日本人初のノーベル文学賞授賞式に出席、講演「美しい日本の私」で禅・歌・茶を世界に語った。1972年4月16日、神奈川県逗子市の仕事部屋でガス自殺、享年72。遺書はなかった。