幕末の反骨絵師——権力を風刺し続けた狂斎の辛辣な筆
河鍋暁斎は幼少期に歌川国芳に師事し、後に狩野派にも学んだ稀代の絵師。「暁斎鬼才」と称された。戊辰戦争中に描いた「反新政府の風刺画」が問題となり一時投獄された経験を持つ。権力への反骨精神を持ちながら明治時代も旺盛に制作を続け、1887年に来日した英国人建築家コンドルに絵を指南したことで西洋でも知られるようになった。幽霊・妖怪から時事風刺まで幅広く描き、その自由奔放な画風は現代の漫画・アニメにも影響を与えている。大阪万博(1970年)では暁斎の絵を原案とした岡本太郎の「太陽の塔」が建てられた。