利家を池に落として出奔——型破りな傾奇者の流浪と帰参
前田慶次は「傾奇者(かぶきもの)」として有名で、奇抜な行動と豪快な気性で知られた。ある日、養父・前田利家の乗る馬を意図的に暴れさせ、驚いた利家を池に突き落として出奔したという逸話が名高い。その後は各地を流浪し、関ヶ原では西軍・上杉景勝に仕えて米沢城下に住んだ。晩年は「無苦庵(むくあん)」と号して和歌・連歌の道を歩んだ。「花の慶次」の原作となった隆慶一郎の小説(後に漫画化)により近年の人気は爆発的に高まり、米沢市の慶次ゆかりの地には多くのファンが訪れる。