適塾の門下生——緒方洪庵が育てた明治維新の人材たち
緒方洪庵は1838年に大坂に適塾(適々斎塾)を開いた。ここから育った門下生には福澤諭吉・大村益次郎・橋本左内・福井藩の松本良順(西洋医学所頭取)ら多くの著名人が含まれる。洪庵自身は種痘(天然痘予防接種)の普及に尽力し、多くの命を救った。1858年のコレラ大流行では治療の指針「虎狼痢治準」を著して公開した。1862年に幕府の奥医師となり侍医となったが、翌1863年に過労で病死した。享年53歳。「人類の苦悩を除く」という医師の使命を生涯貫いた人物として今も高く評価される。