近代日本陸軍の父——徴兵制を創案した大村益次郎の暗殺
大村益次郎は緒方洪庵の適塾で学び、長州藩で戊辰戦争の軍事総司令を務めた。上野彰義隊の戦い(1868年)を迅速に片付け、旧幕府軍の各地の抵抗を鎮圧した。維新後は兵部卿として近代日本陸軍の制度設計に着手し、徴兵制(国民皆兵)の基礎を作った。しかし1869年9月、大坂の旅館で長州出身の旧藩士から暗殺された。享年46歳。大村の死後、その構想は山県有朋が引き継いで1873年の徴兵令として実現した。靖国神社には創建者の銅像として大村益次郎像が建てられており、日本近代軍事史の出発点に立つ象徴的存在である。