天橋立図と破墨山水——日本水墨画の頂点を極めた禅僧の芸術
雪舟(1420〜1506年)は相国寺で禅と絵を学んだ後、1468年に明に渡り中国水墨画を直接学んだ。帰国後、日本独自の水墨山水画を確立し、「天橋立図」「四季山水図巻」「秋冬山水図」など多くの傑作を残した。「破墨山水」(墨を破るように広げる技法)の名作は東京国立博物館に所蔵されている。伝説では、修行中に柱に縛られた雪舟が涙で鼠の絵を描いたところ本物と見紛うほどだったという逸話がある。国宝6件、重要文化財1件を残した日本水墨画の始祖として今も崇められる。