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PERSON
曽我祐成
曽我祐成
曽我兄弟の兄・十郎
1172-1193 · 享年 21歳
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生涯
河津祐泰の長男。父が工藤祐経に暗殺された後、母の再婚先・曽我家で育てられた。弟の五郎(時致)とともに18年間父の仇を討つ機会を窺い、1193年の富士の巻狩りの夜に工藤祐経の陣を襲撃。見事に仇を討ったが、十郎は乱戦の中で新田忠常に討ち取られた。享年22。恋人の虎御前との悲恋も語り継がれている。
人物像
父の無念を晴らすため18年間忍耐し続けた義の武士。恋人の虎御前への情愛も深く、武勇と情を兼ね備えた人物として描かれる。
歴史的意義
曽我物語の主人公として能・歌舞伎・浄瑠璃で繰り返し演じられ、日本人の仇討ち観を形成した。
逸話・エピソード
富士の夜明け前——仇討ちの朝に恋人へ送った別れの言葉
曽我物語によれば、十郎祐成は仇討ちを決行する前夜、大磯の虎御前に「今宵こそ覚悟の夜。生きて再び会うことは叶わぬやも知れぬ」という趣旨の文を送ったとされる。その後、兄弟は工藤祐経の陣を急襲して見事に仇を討った。しかし十郎は乱戦で新田忠常に討ち取られた。享年22。虎御前は訃報を受けて慟哭し、翌年19歳で出家。善光寺で念仏三昧の日々を送ったと伝わる。この悲恋のエピソードは能や歌舞伎で繰り返し演じられ、十郎を単なる復讐者ではなく、愛と義を両立させた人物として後世の人々の心を捉えた。
─ 完 ─
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