奇兵隊の創設——身分を超えた革命的軍隊で幕府に挑んだ
高杉晋作は1863年、幕府の外圧に対抗するため長州藩で「奇兵隊」を創設した。従来の武士身分のみで構成される藩兵と異なり、農民・町人・僧侶・商人など身分を問わず志願した者で構成する革新的な軍隊だった。翌1864年の第一次長州征伐後、保守派が実権を握ったが、高杉は1865年に功山寺挙兵(わずか80人余り)で倒幕派を結集させ、長州藩の政権を奪回した。この奇兵隊は後の明治政府の徴兵制の思想的先駆けとなった。志半ばで肺結核に倒れ29歳で没したが、「おもしろきこともなき世をおもしろく」の辞世句が残る。