1864年、江戸に生まれる。父・津田仙は農業改良を推進した進歩的農学者であった。1871年、岩倉使節団に随行する最年少の女子留学生として、わずか6歳で渡米した。ワシントンD.C.のランマン家に預けられ、11年間アメリカで教育を受けて帰国した。しかし日本に戻ると女子教育の遅れと女性への偏見に強い衝撃を受け、再度渡米してフィラデルフィア近郊のブリンマー大学で生物学を専攻した。帰国後、伊藤博文夫人の屋敷での英語家庭教師を経て、1900年、東京・麹町に「女子英学塾」(現・津田塾大学)を創設した。「少数精鋭」の教育理念を掲げ、女性が社会で自立するための実践的な英語教育を提供し続けた。資金難と健康不安を抱えながらも学校を育て上げ、日本の女性高等教育の先駆者として多大な功績を残した。1929年に没した。2024年に新五千円札の肖像に採用された。その生涯は明治時代の女性の可能性を切り拓く模範として輝いている。