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PERSON
運慶
運慶
天才仏師・慶派の巨匠
?-1224 · 享年 74歳
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生涯
生年不詳(1150年頃)、仏師・康慶の長子として慶派(奈良仏師)の名門に生まれた。父・康慶に師事して彫刻技法を体得し、若くして慶派を代表する仏師となった。従来の定朝様(平安後期に確立した穏やかで優雅な作風)を大胆に革新し、力強くリアルな肉体感と精神的緊張感を備えた新様式を打ち立てた。東大寺復興の一環として1203年に完成した南大門の金剛力士像(阿形・吽形)は快慶との合作で、わずか69日で二体を完成させたと伝わる。それぞれ高さ約8.4メートル、日本最大の木彫仏像として国宝に指定されている。興福寺の無著菩薩・世親菩薩像(1212年頃)は生きた人間を目の前で捉えたかのごとき写実表現で、肖像彫刻の頂点ともいわれる。東大寺大仏の手・薬師寺の弥勒仏など多数の仏像を制作し、源頼朝・足利義兼ら武家の強力な支援を受けた。1224年頃に没。彫刻の革新者として日本美術史上最高の仏師の一人に数えられる。
人物像
革新的な芸術家。伝統を重んじつつも大胆に写実性を追求した。武士の気質に通じる力強さと、仏への深い信仰心が作品に宿っている。
歴史的意義
日本彫刻史上最高の仏師。東大寺南大門仁王像は国宝中の国宝。鎌倉彫刻のリアリズムは運慶なくして語れず、その影響は現代の日本美術にまで及ぶ。
逸話・エピソード
仁王像二体を69日で完成させた驚異の共同制作
東大寺南大門の金剛力士像(阿形・吽形)は1203年、運慶と快慶を中心に10名以上の仏師が集まり、わずか69日で二体を完成させたと伝わる。各像は高さ約8.4メートルで、1000点以上の部材を組み合わせた寄木造り。作業の記録が運慶・快慶の銘文として内部に残されており、中世最大の共同制作プロジェクトの実態を今に伝えている。
興福寺の無著・世親像——生きた人間を彫り出したような写実
1212年頃に制作された興福寺の無著菩薩像・世親菩薩像は、運慶の写実彫刻の最高傑作とされる。特定の僧の実際の姿を直接参照したかのような生々しい写実表現は、それまでの仏像彫刻の観念的・理想的な表現とは一線を画し、近代の肖像彫刻に匹敵するリアリズムを示している。二像はともに国宝に指定されている。
─ 完 ─
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