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PERSON
世阿弥
世阿弥
能の大成者
1363-1443 · 享年 80歳
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生涯
室町時代の能役者・能作者・能の理論家。父・観阿弥とともに「観世座」を率い、能を芸術として大成した。幼少の頃から義満に寵愛され、京の文化人・公家らとの交流を通じて能の洗練を進めた。「幽玄」という美的概念を核心に据え、「花伝書(風姿花伝)」をはじめとする多くの能楽論書を著した。代表作「高砂」「羽衣」「井筒」「砧」「求塚」など現行曲の多くを作り、能の様式を確立した。足利義満の死後は義持・義教へと庇護者が変わり、晩年は義教の怒りを買って佐渡島に流された(1434年)。佐渡での生活を経て帰京したとも伝わるが、没年・没地は諸説ある。「秘すれば花」の言葉に象徴されるように、奥深い秘義と余白の美を説いた。
人物像
芸術への純粋な献身と知性的な探求心を持つ求道者。父の芸を継承しながらも独自の哲学を打ち立て、舞台芸術を単なる娯楽から精神的・美的体験へと昇華した。権力者に翻弄されながらも芸への情熱を生涯失わなかった。
歴史的意義
能を日本を代表する伝統芸能として確立し、その様式・演目・理論は現代にいたるまで受け継がれている。「風姿花伝」は芸術論・人生論として今日でも読み継がれ、ユネスコの無形文化遺産に登録された能の礎を築いた。
逸話・エピソード
「風姿花伝」——「初心忘るべからず」を生んだ能楽論の古典
世阿弥元清は父・観阿弥とともに足利義満の庇護のもと猿楽(のちの能)を芸術として大成させた。1400年頃に著した「風姿花伝」(花伝書)は、能の芸術論・修行論を記した世界的に見ても稀な演劇理論書であり、「初心忘るべからず」(「初心」を三段階に分けた芸の修行論)・「秘すれば花」(秘匿されたものにこそ美しさがある)という思想は現代でも広く引用される。しかし義満の死後に庇護を失い、6代将軍・足利義教との対立から晩年は佐渡島に流配されるという悲劇的な末路を辿った。
─ 完 ─
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