月読命を祀る神社は全国に点在しているが、代表的なスポットを紹介する。
内宮(皇大神宮)の別宮として鎮座し、月読命と荒御魂を合わせて4社が並立する。伊勢参りの際には大神神社(三輪山)とともに「神話の神を訪ねる旅」のルートに含めると深みが増す。
京都・松尾大社の境外摂社として鎮座する月読神社は、農耕・安産の神として古来より信仰を集める。松尾大社自体も醸造・農業の神として著名であり、一帯は神話の神々が密集する聖地である。
九州の離島・壱岐に鎮座する月讀神社は、『延喜式』にも記載される式内社で「壱岐の月讀」として知られる。島の漁業・航海文化と月読命の信仰が深く結びついた社で、月神信仰の原形に近い形が伝わる。
春日大社は奈良に鎮座し、全国の春日信仰の総本社。月読命を直接祀るわけではないが、天照大神・鹿島の神・香取の神と並ぶ「神道の聖地」として月読命の文脈で語られることも多い。
諏訪大社は農業・水・気候と深く関わり、月読命の農暦神としての性格と重なる。