さいたま市西区中釘に鎮座する秋葉神社で、「関東総社秋葉神社」と称される指扇地域の古社。火之迦具土大神を主祭神に14柱を祀り、火防・盗難除・家内安全・百難消除・延命長寿の神として関東一円に崇敬を集めてきた。社伝では聖武天皇の天平年中(8世紀)創建とも伝わるが、確実な史料に基づく創建は天授4年(1378年)、曹洞宗の高僧・了庵慧明禅師が遠江国(現・静岡県)秋葉山の秋葉三尺坊大権現から分霊を勧請したことに始まる。江戸時代には指扇領を治めた旗本・山内一唯(土佐藩主山内一豊の甥)が崇敬し、寛文元年(1661年)に社殿を改築。元文4年(1739年)には紀州徳川家の祈願所に列せられた。例祭は毎年4月18日・12月18日に執り行われ、ささら獅子舞が奉納される。境内には「天保十一年銘秋葉神社算額」がさいたま市指定有形文化財として伝わる。JR川越線指扇駅から徒歩約35分、または西武バス「秋葉神社入口」下車徒歩…
秋葉神社の確実な創建は天授4年(1378年)、南北朝期の曹洞宗の高僧・了庵慧明禅師が、遠江国(現・静岡県)の秋葉山の秋葉三尺坊大権現から分霊を当地に勧請したことに始まる。了庵禅師は神奈川の最乗寺(曹洞宗大雄山)を開いた人物としても知られ、関東各地に曹洞禅と秋葉信仰を広めた。社伝では聖武天皇の天平年中(729〜749年)に創建とも伝わるが、確実な史料は中世以降のものとなる。江戸時代に入ると、指扇領(現在のさいたま市西区一帯)を知行とした旗本・山内一唯が当社を崇敬。一唯は土佐藩初代藩主・山内一豊の甥にあたり、寛文元年(1661年)に社殿を改築した。山内氏の孫の代に指扇領が土佐藩宗家に継承されて幕府…