明徳寺は東大阪市若江南町に位置する浄土真宗本願寺派の寺院である。浄土真宗は鎌倉時代の承元元年(1207年)に越後へ流罪となった親鸞聖人が、師・法然上人の念仏の教えをさらに深め確立した宗派であり、阿弥陀仏の本願力による絶対他力の救済を説く。本願寺派(西本願寺)は室町期以降に蓮如上人によって北陸・近畿を中心に急速に教線を伸ばし、大坂本願寺(石山本願寺)を拠点に一大勢力を築いた。織田信長との石山合戦(1570〜1580年)後も本願寺の影響力は続き、近世には庶民信仰の中核となった。明徳寺はそうした本願寺教団の展開の中で地域に根付き、若江南町の檀家衆の菩提を弔う菩提寺として代々信仰を集めてきた。