由利本荘市赤田(旧矢島町)に位置し、「日本三大長谷観音」の一つとして知られる浄土宗の寺院である。本尊の木造十一面観音立像(通称・赤田大仏)は高さ約9mの大きな観音像で、神奈川・長谷寺と奈良・長谷寺と並んで日本三大長谷観音に数えられる。伝承によれば、奈良時代に徳道上人が法力によって霊木を彫り、日本各地に分かちて安置したことに始まるとされる。赤田の地に大きな観音像が安置された背景には、この地域に根付いた観音信仰と、矢島藩主・生駒氏の手厚い保護があった。境内は春の桜、初夏の藤、秋の紅葉と四季を彩る花木が豊かで、秋田南部の自然の美しさの中に観音様が鎮座する穏やかな霊場を形成している。地域の人々から「赤田の観音様」と親しまれ、安産・縁結び・厄除けのご利益を求めて秋田県内外から多くの参拝者が訪れる。秋田の仏教文化を代表する由緒ある古刹である。