足利尊氏・直義兄弟が全国66ヶ国に建立した安国寺のひとつで、丹波国安国寺として綾部の地に創建された臨済宗の寺院。全国の安国寺は南北朝の戦乱で亡くなった人々の菩提を弔うために設置されたもので、当寺もその崇高な目的を持つ。境内には丹波の静かな里山の風景が広がり、訪れる人に往時の丹波仏教の息吹を伝える。足利氏の丹波支配との関係から、中世の武家政権と仏教の関係を示す歴史的証人としての側面を持つ。綾部市内の文化財めぐりのひとつとして訪れることができる。地元の人々に「あんこくさん」と親しまれ、地域の精神的な拠り所として受け継がれてきた。