綾部市内の水辺に祀られた弁才天の社で、由良川の水の恵みとともに地域の芸能・農業を守護してきた。弁才天は七福神の一柱として芸能・学問・財富のご利益で広く信仰され、特に水辺に関わる仕事をする人々の崇敬を集めてきた。小さな祠に安置された弁財天像は地域の人々の手によって大切に管理され、身近な信仰の場として親しまれている。由良川の清流がそばを流れる立地は、弁才天信仰の本来の姿を反映した水辺の聖地である。綾部の豊かな自然と結びついた民間信仰の一形態として、地域文化を語る上で重要な存在である。大本本部や安国寺などの大きな宗教施設と対比して、庶民の素朴な信仰の姿を伝える。