社伝では第12代景行天皇の御代にこの地に現れたとも、第29代欽明天皇25年(564年)の創祀とも伝わるが、山頂社殿が噴火による焼失・再建を繰り返してきたため時期の特定は難しい。貞観4年(862年)に官社に列し、『延喜式』神名帳には名神大社として、吹浦鎮座の月山神社とともに記載された。後に出羽国一宮となり、歴代天皇や八幡太郎義家の戦勝祈願、北畠顕信の土地寄進、鎌倉幕府・庄内藩主による社殿造修など、時々の権力者から篤い崇敬を受けた。中世には神仏習合により「鳥海山大権現」として社僧が奉仕したが、明治3年(1870年)の神仏分離により旧に復し「大物忌神社」となった。現在は鳥海山頂の本社と、麓の吹浦・蕨…