えびの高原は宮崎・鹿児島両県にまたがる霧島連山の中央部、標高約1,200mに位置する火山性高原である。この地域一帯は古来より霧島山として信仰の対象とされ、山岳修験の場として知られてきた。江戸時代には霧島六社権現の信仰圏に含まれ、参詣路が整備されていたとされる。近代以降、1934年(昭和9年)に霧島国立公園(現・霧島錦江湾国立公園)の一部として指定され、豊かな自然環境の保全が図られた。高原に自生するミヤマキリシマ(深山霧島)は霧島山を原産地とするツツジの一種で、牧野富太郎によって学術的に記載された。高原一帯のノカイドウ自生地とともに国の天然記念物に指定されている。1960〜70年代にかけて観光・…