村上海賊ミュージアムは、戦国期に瀬戸内海の制海権を握った村上海賊(村上水軍)の歴史と文化を顕彰するため、2004年に愛媛県今治市宮窪町に開館した専門博物館である。村上海賊は能島・因島・来島の三家に分かれ、中世から近世にかけて芸予諸島を拠点に瀬戸内海の海上交通を掌握し、通行料(帆別銭)の徴収や水先案内などを担った。戦国期には毛利氏と結んで織田信長の水軍と対峙し、1576年(天正4年)の第一次木津川口の戦いでは鉄甲船を用いた織田水軍を破ったとされる。江戸時代に入ると幕府の海賊禁止令により海賊衆としての機能は失われ、各家は各地の大名に仕える武家として存続した。近代以降、村上海賊の史跡・古文書・武具類…