堺市美原区菅生(旧河内国丹比郡)に所在する臨済宗妙心寺派の寺院。臨済宗は平安時代末期に栄西禅師(1141〜1215年)が中国(宋)から将来した禅の宗派で、鎌倉・室町時代に武士社会の精神的支柱として栄えた。妙心寺派は室町時代初期の1337年(建武4年)、関山慧玄禅師が花園天皇の旧離宮(京都・右京区)に開山した妙心寺を大本山とする。永元寺は中世から近世にかけて禅宗の布教が河内国の農村地帯にも及んだ際に創建されたと伝わり、坐禅・公案による禅修行の場として機能するとともに、菅生村の菩提寺として葬儀・法要を担ってきた。現在も妙心寺を大本山と仰ぎ、禅の修行文化を継承している。