円光寺は大阪市西淀川区野里に位置する真宗興正派の寺院である。真宗興正派は親鸞聖人の直弟子であった善慧房証空(1177〜1247年)の流れを引くとも伝わる古い法脈をもち、本山は京都の興正寺(西本願寺の南隣)である。興正寺は1468年(応仁2年)の蓮教による中興以来、本願寺と深い関係を持ちながら独自の宗派として歩んできた。摂津の野里周辺には戦国時代以降に浄土真宗系の寺院が多数建立され、地域住民の仏事を担う菩提寺として機能してきた。円光寺もこの流れの中で創建され、興正寺の法灯を受け継ぎながら、地域の門徒家庭の葬送・年回忌法要を代々担い、西淀川区野里の地域信仰の中核を担ってきた。