高石市高師浜に位置する不断寺は、浄土宗の寺院として地域に根付いてきた。「不断」とは「途絶えることなく」を意味し、阿弥陀仏の光明が絶えることなく衆生を照らす「不断光」、あるいは念仏が途絶えない「不断念仏」を寺号に込めたとも伝わる。不断念仏は特定の期間中、昼夜を問わず交代で念仏を唱え続ける修行形態で、浄土宗寺院で古くから行われてきた。高師浜という歌枕の地に根付いた当寺は、近世以降、地域の漁業・農業を営む人々の菩提寺として機能し、絶えることなく念仏の灯火を守り続けながら、地域コミュニティの精神的支柱を担ってきた。