不動院は大阪府豊中市服部本町に位置する高野山真言宗の寺院である。高野山真言宗の総本山は和歌山県の高野山金剛峯寺で、弘仁7年(816年)に弘法大師空海が嵯峨天皇から賜った地に開創した。空海は唐に渡って恵果阿闍梨のもとで密教を学び、大同元年(806年)に帰国後、真言密教を日本に広めた。「不動院」という寺号は、大日如来の化身とされる不動明王を本尊として祀ることに由来する。不動明王は煩悩を断ち切る利剣と、罪障を縛る縄(羂索)を持ち、修行者の障碍を除く守護神として全国に広く信仰される。豊中市服部地区は古くから摂津国の農村地帯であり、高野山真言宗の寺院は地域住民の先祖供養・厄除け信仰の拠点として機能してき…