不退とは「阿弥陀仏の本願による救いは退転しない」という意味を込めた寺号。真宗大谷派は親鸞聖人(1173〜1263年)が開いた浄土真宗の一派で、東本願寺(京都)を本山とする。親鸞は承元の法難(1207年)により越後国(現新潟県)へ流罪となったのちも布教を続け、関東・近畿各地に門徒を広げた。河内国(現大阪府東部)でも中世に浄土真宗の信仰が農村部まで浸透し、末寺が各地に建立された。江戸時代に幕府が定めた寺請制度のもと、各寺院は地域住民の宗旨・戸籍を管理する菩提寺として法的に位置づけられ、不退寺もこの地の菩提寺として代々の住民を支えてきたと伝わる。