創建年代は詳らかではないが、嚴正寺は浄土真宗本願寺派に属し、大田区大森東の地において地域の菩提寺として長く営まれてきたとされる。浄土真宗本願寺派は親鸞聖人の教えを継承し、西本願寺(京都)を本山とする宗派で、阿弥陀仏の他力本願を信じ感謝の念仏を唱える信仰を中心とする。大森東は江戸湾沿いの地域で、明治時代には大森貝塚(1877年にエドワード・モースが発見した縄文時代の遺跡)が発掘されたことで日本考古学の出発点ともなった歴史的な地域でもある。嚴正寺はそうした歴史ある大森の地において、地域住民の精神的支柱として現在も法灯を守り続けている。