行誓寺は大阪府寝屋川市国松町に位置する真宗大谷派の寺院である。浄土真宗は鎌倉時代初期の建仁元年(1201年)に親鸞聖人が法然上人のもとで開悟し、「教行信証」を著して確立した宗派である。大谷派(東本願寺系)は慶長7年(1602年)に教如上人が徳川家康の支援を得て京都に東本願寺を建立したことに始まり、本願寺派(西本願寺)と分立した。河内国一帯では中世以来、一向一揆の拠点が各地に置かれるほど浄土真宗の教えが広まっており、農民層への布教が盛んであった。行誓寺は近世に国松村の菩提寺として整備され、「御同朋・御同行」の精神に基づいて地域住民の生活に寄り添ってきた。明治の廃仏毀釈後も信徒の支持により法灯を守…