羽生八幡神社は、鎌倉時代(1230年頃)に源氏の氏神である八幡神を勧請して創建されたと伝わる。武蔵国全域に広まった八幡信仰の流れの中で、鎌倉幕府の武家政権を背景に関東各地の武士団が八幡大菩薩を篤く信仰し、その分霊が羽生の地にも勧請されたとされる。主祭神は第15代天皇である応神天皇で、弓矢の神・武勇の神として中世武士の守護神とされてきた。中世には地域の武士層による庇護を受けつつ、農業地帯の守護神として五穀豊穣の祈願も集めるようになり、武家と農民両者の信仰が融合した。江戸時代には幕府の寺社制度のもとで地域の氏神として整備され、氏子農民による社殿の修繕・維持が続けられた。明治時代の神仏分離令(186…