沼津市戸田(へだ)に鎮座する諸口神社は、安政元年(1854年)に来航したロシア使節プチャーチンと深いゆかりを持つ神社として知られる。安政の大地震・津波で座礁したプチャーチン一行は戸田の村人の助けを受け、日本初の西洋式帆船「ヘダ号」を戸田で建造して帰国した。神社はそのような歴史的な国際交流の舞台となった戸田の地主神として地域の守護を担ってきた。境内は駿河湾を見渡す高台に位置し、湾を行き来する船を見守るかのような立地である。「ヘダ号」に関連した展示が近くの博物館にあり、神社とあわせて幕末の国際史を学べる。