法華寺は日蓮宗の寺院である。日蓮聖人が1253年(建長5年)に法華経の正法を世に広めることを宣言して以来、その教団は鎌倉・室町時代を通じて武士・町人・庶民へと裾野を広げた。大阪を含む近畿地方では中世から法華一揆(天文法華の乱・1536年)など、日蓮宗信徒が社会的な力を持った歴史があり、豊中市周辺にも法華宗・日蓮宗の寺院が点在して地域の信仰を形成してきた。法華寺という寺名は法華経そのものを寺号とする命名で、法華経至上の信仰姿勢を端的に示す。当寺は地域の菩提寺として日蓮聖人の「立正安国」の精神、すなわち正法によって国家・社会の安穏を実現するという志を受け継いでいる。