細久手宿は中山道の大湫宿と御嵩宿の間に位置する山間の宿場で、現在の瑞浪市日吉町細久手にあたる。江戸時代を通じて参勤交代の大名行列が往来し、旅籠や茶屋が連なる賑やかな宿場であった。特に当時から続く旅籠「大黒屋」が現在も旅館として営業しており、江戸時代の宿場の雰囲気を最も色濃く残す全国的に希少な例とされる。また、皇女和宮(1846〜1877年)が京都から江戸城へ降嫁する際(文久元年・1861年)に通過した宿場の一つでもあり、格調ある歴史を持つ。近年は中山道ウォーキングの拠点として旅人に親しまれている。