秩父三十四箇所観音霊場の第32番札所。山号を般若山と称し、曹洞宗に属する。本尊は聖観世音菩薩で、小舟に乗って櫂を持つ独特の姿から「お船観音」の名で広く知られる。奈良時代の僧・行基が開創したと伝わる。観音堂は宝永4年(1707)建立で、崖中腹に設けられた懸崖造り(舞台造り)の三間四方・総欅造り。秩父札所で唯一の鐘楼門形式の仁王門をもつ。長享2年(1488)に記された秩父札所の古い番付が寺宝として伝わり、埼玉県指定文化財に指定されている。観音堂から急峻な鎖場を登った先には岩船観音と大日如来を祀る奥の院があり、奥の院の岩盤が大きな船の舳先のような形をしていることが「お船観音」の由来の一つとも伝わる。