創建年代は詳らかではないが、報身寺は浄土真宗本願寺派に属し、大田区萩中の地において地域の菩提寺として長く営まれてきたとされる。「報身」とは仏の三身(法身・報身・応身)のひとつで、永劫の修行によって成就した仏の身を意味し、阿弥陀仏の報身への信仰を寺号に込めているとされる。浄土真宗本願寺派は親鸞聖人が開いた宗派で、西本願寺(京都)を本山とし、阿弥陀仏の本願力によって全ての衆生が救われると説く。萩中地区は羽田空港に隣接する大田区南部の地区で、昭和期の埋め立てにより大きく変貌した地域であり、報身寺はその歴史の中で萩中の人々の精神的支柱として法灯を守り続けている。