方廣寺は守口市南寺方中通に位置する真宗大谷派(東本願寺系)の寺院である。「方廣」の名は、中国の天台宗の重要拠点であった方廣寺(天台山国清寺付近)に由来するとも、あるいは法の広大無辺な広がりを示すとも解される。南寺方の地は寺院が集まる宗教的な区域として古くから知られ、当寺はその一角に位置する。浄土真宗が摂津・河内の民衆の間に定着した背景には、室町時代の蓮如上人の布教活動がある。蓮如は1483年(文明15年)に摂津・山科から難波や堺へと教線を拡大し、河内・摂津の農村部にも浄土真宗の基盤を固めた。当寺はその歴史的流れの中で守口の地に根付き、地域住民の信仰生活と法事を担ってきた。