北九州市八幡西区山寺町に鎮座する古社で、昭和25年(1950年)に同地の王子宮・諏訪神社・大歳神社の三社が合祀されて現在の形となった。諏訪神社は建久5年(1194年)、宇都宮氏の祖・宇都宮重業が花尾城を築いた際に信濃の諏訪大明神を勧請したのが始まりとされ、大歳神社は三代実録(901年成立)に記される式外の古社。王子宮は神武天皇が東征の途上、この地に一年間留まり天神地祇を祀ったとの伝承に由来し、「一宮」の社号もこの神武説話に因む。当地は洞海湾岸の皇后崎に程近く、古来から海陸交通の要衝として知られた。中世には大友氏の戦乱で社殿が焼失する受難を経たが再興され、三社合祀後も八幡西区の氏神として地域住民…