稲荷神社(東新小岩8-16-3)は葛飾区東新小岩八丁目に鎮座し、主祭神に宇迦之御魂神を祀る神社本庁所属の神社である。東新小岩は江戸時代の小岩村域の農村で、同地区には複数の稲荷社が分散して鎮座しており、各集落・字(あざ)の守護神として機能していた。稲荷神は稲作・食糧・商業の守護神として全国に最多分布する神であり、農耕が基盤であった小岩村の農民にとって最も身近な信仰の対象であった。昭和の高度成長期以降、東新小岩周辺は工場・倉庫・商業施設が増加し、農村の面影は失われたが、稲荷神社は地区の氏子によって初午祭・例大祭が守られてきた。