磐船神社の主祭神は饒速日命(ニギハヤヒノミコト)。古典『先代旧事本紀』に「天照国照彦天火明櫛玉神饒速日尊が天の磐船に乗りて河内国河上の哮ヶ峯に天降った」と記され、その船形の巨岩そのものが御神体「天の磐船」として今も天野川の渓谷に鎮座する。高さ・長さともに約12メートルに及ぶ磐座は、古代から「神の降り立つ場」として崇められてきた。
古代、交野に勢力を持った肩野物部氏がこの社の祭祀を担った。しかし587年の丁未の乱で物部守屋が蘇我馬子に敗れると一族は交野から追われ、神社は一時衰退した。その後、近隣の私市・星田・田原・南田原四村の人々が氏神として護り、中世には山岳信仰・修験道の行場として再び隆盛し…