岩戸山古墳は福岡県八女市に位置する6世紀前半(531年頃)に築造された前方後円墳であり、全長約135メートルという規模を持つ。この古墳は「筑紫君磐井(つくしのきみいわい)」の墓として歴史的に著名であり、日本書紀に記されたいわゆる「磐井の乱」(527〜528年)の主人公とされる人物の墓である。磐井は九州北部を支配する有力豪族であり、継体天皇の朝鮮半島への派兵に対して反乱を起こしたと伝えられるが、大和政権の物部麁鹿火(もののべのあらかい)によって討伐されたとされる。古墳の周囲には「石人(せきじん)・石馬(せきば)」と呼ばれる石製の人物像・動物像が多数配置されていたことで知られており、当時の九州の石造文化の高さを示している。現在は岩戸山歴史文化交流館「いわいの郷」が隣接し、石人・石馬の実物や復元品を展示している。国の史跡に指定されており、古代日本の政治史における重要な事件の舞台として、歴史ファン…