天長元年(824年)慈覚大師円仁が開創した天台宗の古刹で、坂東三十三箇所第12番札所。
正式名称は華林山慈恩寺で、岩槻区に広大な境内を擁する。
本堂(観音堂)は千手観音を安置し、坂東巡礼の重要な札所として多くの巡礼者を迎える。
玄奘三蔵塔は西遊記で知られる玄奘三蔵法師の霊骨を祀る十三重石塔で、
昭和25年(1950年)に南京から分骨された貴重な遺骨が納められている。
広い境内は四季折々の花木に彩られ、特に春の桜と秋の紅葉が美しい。
仁王門に安置される金剛力士像は鎌倉時代の作で、迫力ある造形。
境内には多数の石仏が並び、古寺の風格を漂わせている。
毎年5月5日の「玄奘祭」には三蔵法師の遺徳を偲ぶ法要が営まれる。
岩槻の歴史ある寺町の一角に位置し、人形の街・岩槻観光と合わせて訪問できる。
天長元年(824年)、比叡山第三世天台座主となる慈覚大師円仁が開創したと伝わる天台宗の古刹。正式な山号院号は「華林山最上院慈恩寺」で、本尊は千手観世音菩薩。平安時代より関東における天台の重要寺院として栄え、鎌倉時代に坂東三十三観音の第12番札所に定められ、多くの武士・庶民が巡礼に訪れた。天正19年(1591年)には徳川家康から寺領を寄進され、江戸期を通じて幕府・岩槻城主双方の庇護を受けた。さいたま市指定有形文化財の南蛮鉄灯籠(天正17年・1589年建立、伊達房実寄進)は戦国末期の貴重な遺物である。昭和17年(1942年)、日本軍が南京で発見した玄奘三蔵法師の遺骨の一部が昭和28年(1953年)…