千利休の師・武野紹鴎の屋敷跡。紹鴎は堺の豪商の子として生まれ、村田珠光の「侘数寄」を発展させて利休に受け継がせた。現在は石碑が残るのみだが、利休屋敷跡に隣接し、堺における茶の湯の源流を示す史跡。紹鴎は連歌師でもあり、その美的感覚が侘び茶の美学確立に深く貢献した。堺の豊かな商業文化と文人的素養を兼ね備えた紹鴎の存在なくして、その後の利休の革新はあり得なかったとも言われる。千利休屋敷跡・南宗寺・さかい利晶の杜と合わせた「茶の湯の源流・堺」散策コースの重要な史跡として、茶道史に興味を持つ参拝者が足を運ぶ。