常照皇寺の創建は正平17年・康安2年(1362年)にさかのぼる。南北朝の対立が続くなか、北朝第1代天皇であった光厳上皇(1313〜1364年)は延文4年(1359年)に出家し、晩年を仏道修行に捧げた。丹波・京北の山深い地(現・右京区京北)を選んで禅の道場を設け、正法寺の禅僧を招いてこの地の再興を行ったのが常照皇寺の始まりとされる。光厳は貞治3年(1364年)にこの地で崩御し、境内に葬られた。
光厳の開基以来、北朝の光明天皇・崇光天皇・後光厳天皇ら皇族が相次いで帰依。持明院統(北朝)の精神的支柱として、また室町幕府の庇護も受けながら格式を保った。江戸時代にも徳川幕府の支援を受け、臨済宗天龍寺派…