浄宗寺は大阪市此花区春日出北に所在する浄土真宗本願寺派の寺院である。「浄宗」の寺名は浄土真宗を意味し、宗派の正統を継ぐことを示す命名と解される。浄土真宗は鎌倉時代に親鸞聖人(1173〜1262年)が開いた宗派であるが、教団として本格的に組織化されたのは親鸞の曾孫にあたる覚如(1270〜1351年)が本願寺を確立して以降のことである。江戸時代には本願寺派が東西に分立し、西本願寺(本願寺派)は京都を拠点として全国の末寺を統括した。此花区春日出北の地域は大阪市の西部に位置し、近代以降の工業化・都市化によって発展してきた。浄宗寺はこの地において地域住民の葬儀・法要・先祖供養を担う菩提寺として機能し続け…